漢の高祖・劉邦「将の将たる器」経営者に最も必要な能力 - やる気倶楽部の活動日誌

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漢の高祖・劉邦「将の将たる器」経営者に最も必要な能力

以前このブログで紹介した秦末の大将軍・韓信

その主君漢の高祖・劉邦との会話で有名な逸話がある。

漢の劉邦は、若い頃は田舎の酔っ払いで好色な親分肌の若者だったらしい。

劉邦自身は好色な酒飲みであるという以外傑出した才能が見当たらない。

全くの馬鹿ではないが、自らが兵を率いて戦えばほとんど敗れ

逃げ足だけは人一倍速かった。

100戦して100敗した漢が当時最強といわれた楚の項羽との最終決戦に大勝
項羽と劉邦
統一王朝「漢」を建国し前漢~後漢約400年の礎を築いた。



なぜそのような人物が天下を取り皇帝にまで上り詰めたのか?

周りに傑出した人材が集まったからである。

秦への反乱軍を旗揚げしてから、

天才軍師の張良

政治の天才・蕭何(しょうか)

背水の陣で有名な大将軍・韓信など優秀な人材が続々と集まった。

それぞれが各分野でその才能を如何なく発揮したのである。




あるとき劉邦が韓信に訪ねた。

「そちは数百万の将兵を一糸乱れることなく統率して百戦百勝だが、

わしはどのくらいの兵を率いて統率できるか?」

韓信曰く、「陛下は将軍の力量で言えば1000人隊長がせいぜいでしょう。

私は10万でも100万でも、多ければ多いほど自在に扱えます。」

劉邦はムッとする。

韓信は「しかし陛下は、そうした将軍を使う将の将たる器なのです。」




後々の劉邦の言葉に次のようなものがある。

「帷幄で作戦を練り、千里の遠くにいる敵を打ち破る手腕では、私は張良には及ばない。

国内をよく治め、万民を撫育する才能では、私は蕭何には及ばない。

戦場でかならず敵を撃破する能力では、私は韓信に及ばない。

この三人は天才である。

しかし、私には彼らを超えた才能がある。

それは、このような天才をつかいこなすという能力だ。

項羽にも范増という良臣があったが、そのひとりも使いこなせなかった。

だから項羽は敗れたのだ。」




何をさせてもスーパーマンの項羽を打ち破った劉邦であるが、

各分野の専門性を考えると劉邦の能力はどのスタッフより遥かに低かった。

しかし周囲に集まった天才やスタッフが劉邦を助けて目標を達成しようと

一丸にさせる人望があったのだ。



日本の歴史を顧みるとやはりこのような人物がいる。

室町幕府を開いた足利尊氏である。

尊氏は優柔不断で躁鬱気味だったと言われている。

特に戦上手でもなく腕力が強かったわけでもない。

秀吉のように並外た頭脳明晰だったようでもない。

政治や軍略など細かい部分には一切口をださず

弟の直義にまかせ、自らは大局を見据えて

「鎌倉幕府に反旗を翻す」という大きな方針の決断をしただけである。

こういう方針の決断は総大将にしか出来ない大仕事である。

劉邦も同じような決断をしている。

これを「将の将たる器」という。





人間の「器(うつわ)」という曖昧な概念を考えると、

歴史上の人物で成功した人に共通のものを見出せる。

坂本竜馬という俊才の構想・戦略を受入れ

「薩長連合」を成立させ倒幕という大方針を決定し、
江戸 無血開城

勝海舟の言を受け入れ「江戸城無血開城」を実現した西郷隆盛然り、

一昨年と昨年末のNHK年末ドラマ「坂の上の雲」の主人公で話題になった

参謀の秋山真之(あきやまさねゆき)が立案した作戦を採用し実行する決断を下し

日本海海戦ロシア・バルチック艦隊を撃破した東郷平八郎
日本海海戦
海軍のなかでは切れ者ではなく

どちらかというと人望はあるが平凡人の好々爺だったようだ。




「器が大きい人物」というが、

これは天性の資質であり努力して身につくというものではないようだ。

「器」というくらいだから中身がギッシリ詰まっていては物が入らない。

全く中身の無い大馬鹿では駄目だが

むしろどこか茫洋として掴みどころのない人物に「器の大きな人間」が多い。




老子」第17章に理想的な君主について述べられている。

大上下知有之。其次親而譽之。其次畏之。其次侮之。
信不足焉。有不信焉。
悠兮其貴言。功成事遂。百姓皆謂我自然。

最高の君主とは、人々がその存在を知るばかりである。
その次の君主は、人々に親しまれ、称賛される。
その次の君主は、人々に恐れられ、
最下位の君主は、人々に侮られる。

こういう意味で現代の経営者も「将の将たる器」であることが必要ではないだろうか。

ねえ、世の中の経営者の皆さん!

(担当:熊五郎)
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