北条時頼 謡曲『鉢ノ木』は、一種の「アンダー・カバー・ボス」 - やる気倶楽部の活動日誌

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北条時頼 謡曲『鉢ノ木』は、一種の「アンダー・カバー・ボス」

北条時頼鎌倉時代の5代目執権である。

北条時頼
※北条時頼像

質実剛健で宗教心にも厚い人徳のある指導者だったという。

執権の権力を強化する一方、御家人や民衆に対して善政を敷いており

名君として高く評価されている。

当代随一の学僧:無学祖元一山一寧なども

無学祖元一山一寧
※右:無学祖元、左:一山一寧

時頼の人徳と為政者としての能力を高く評価している。



当時、鎌倉幕府と御家人の武士たちの間では「御恩と奉公」という結びつきが強く、

幕府により本領を安堵してもらうかわりにいざというときは

鎌倉幕府に従って命をかけるという関係ができていた。

「いざ鎌倉!」という言葉は、鎌倉幕府と御家人の関係の強さを象徴的に示す言葉である。




そのような鎌倉幕府と御家人の間での「いざ鎌倉!」という関係を描いた謡曲『鉢の木』がある。

「廻国伝説」で、最明寺入道と号した時頼が

諸国を旅して民情視察を行なうというエピソードが物語られている。

鉢の木
※謡曲『鉢の木』で、佐野源左衛門尉常世が大事な鉢植えを切って薪にする場面



北条時頼こと最明寺入道が佐野氏の所領佐野という所で大雪にあい、

佐野源左衛門尉常世という落ちぶれた御家人の家に宿を借りた。

貧しく白米も無く薪も無いにもかかわらず、

粟飯でもてなし秘蔵の鉢植えの木を折って焚いて暖をとらせてくれた。

そして常世は、最明寺入道が時頼とも知らず、

いざ鎌倉というときには、一番に馳せ参じ奉公する決意を語るのである。



常世の言葉の真偽を確かめるため、鎌倉へ戻った時頼は諸国の軍勢を召集する。

その中に常世も馳せ参じており、その忠節を賞するという物語である。

封建時代の道義観を表したの物語だ。

テレビドラマで有名な水戸黄門の物語や、

暴れん坊将軍の徳川吉宗の話など、

水戸黄門&暴れん坊将軍
※人気番組 水戸黄門と暴れん坊将軍

その真偽は疑わしいが、トップが実情を自らの目で確かめ、

真面目に働いている民衆の苦しみや努力に報いるという物語は、

古今東西、一般民衆の心を摑むものだろう。



最近のテレビ番組でも、大企業のトップが一人の平社員として現場に忍び込み、

現場の苦労を理解し、自ら改善に携わるという番組があった。

「アンダー・カバー・ボス(覆面上司)」というアメリカの番組である。
アンダー・カバー・ボス





時頼しかり、「アンダー・カバー・ボス」しかり、

一般人はトップや指導者に現場の苦労を

「本当に!」分かってもらえるだけで「やる気」が出るものだ。

(担当:熊五郎)
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