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「空気、読めない」 KY君が日本を救うか?

昭和52~53年ころ、高校生のころだったか大学に入ったころだったか忘れたが、山本七平さんの「空気の研究」という本を読んだ。

最近、“「空気、読めない」”“KY”などという言葉をよく聞くようになり、もう一度読み直して、30年以上前に書かれた本とは思えないほど、現代を言い当てていると感じた。


1977年(昭和52年)に出版された山本七平氏の著書「空気の研究」によると、日本人の判断基準には「論理的判断」と「空気的判断」があり、人は多くの場面で後者に従い「空気が許さない」という判断で行動するという。

「空気」の研究 (山本七平ライブラリー)「空気」の研究 (山本七平ライブラリー)
(1997/04)
山本 七平

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この場合の「空気」というのは、コミュニケーション空間で醸成される雰囲気や気配のことである。曖昧なものであるが、個々人の判断に大きな影響を与える特殊なものである。

日本人は“ある「空気」”が作られると、「仕方が無いなぁ」と思い、本心とは違っていても“その「空気」”に従う傾向にあるという。

太平洋戦争においても、昭和16年開戦前夜、権力の中枢において、対米戦争に批判的な人、反対の人、躊躇する人は、少なくなかった。
逆に多かったと言っても過言ではないだろう。
しかし、次第に戦争へ突き進む「空気」に誰もが逆らえない異様な状態になってゆく。
昭和天皇も、山本五十六提督も反対だった。
しかし、説明しようのない「空気」が、宮中、政府、陸海軍を支配していったのである。

本書は、①「空気」の研究、②「水=通常性」の研究、③日本的根本主義(ファンダメンタリズム)についてという三つの大きな章から構成されている。

「空気」は「○○をする空気ではない」の「空気」、「水」は「話に水を差す」の「水」。
「日本的根本主義」は、西欧の一神教的社会のように絶対的な規範の下で全てが相対化された社会ではない。
なにかが起ると都度、個々の状況に応じて絶対化される対象が生じてきて、一時的に日本人の判断基準を拘束して消えていく繰返しの社会である、と言っている。
これが「空気」のメカニズムである。

空気

「空気」に支配されることによる失敗例は多い。
太平洋戦争然り、公害問題然り、最近ではJALの経営破綻もそうではないだろうか?
企業における失敗例も、ひょっとしたら「空気」の支配に逆らえなかったことが原因というのが多いのではないだろうか?

空気に支配されてないようにするにはどうすれば良いか?「それは対象を相対化することに尽きる」、と本書には書かれている。
日本の政界・経済界のトップや経営者、管理職にとって自分自身の「思考や行動」を決定させる「空気」の呪縛(正体がわからない規範)の存在を把握し、そこに的確な「水を差す」ことができれば、将来の危機的状況から日本や日本経済、所属する集団(企業など)を救うことができるかもしれない。

著者の主張は、「日本人は空気に支配される」という。
また著者は「『空気』とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である」と言う。
著書が指摘するように「その場の空気によって…」「そういう空気ではない」など、日本人は見えない「空気」に抵抗できなくなるものである。

「空気」に支配されないためには、西洋的根本主義社会のように「対象を相対化することに尽きる」のかもしれない。
しかしそれが出来ない日本社会において著者は、空気に支配されない為には、日本では「水」を差すしか方法がないと30年前に指摘している。
KY君の登場を予感していたのか。
現代日本社会の中での“KY君の「空気、読めない!」”が将来の日本を救うのかもしれない。
君は「水を差す」勇気があるか!

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(担当:熊五郎)
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